Pardon? Sorry? Can you speak more slowly? を何度も繰り返して気まずくならないために。その①

 英語の勉強はそれなりにしてきたし、全くわからないわけじゃないのに、相手の言ったことが聞き取れなくて、Pardon? Can you speak more slowly? を何度も繰り返すうち気まずーい雰囲気になってきて、しまいには「Sorry, my English is not good.(だからもういいです)」と諦めてしまうこと・・・ないでしょうか? 

もしくは相手が「あ、この人全然英語通じないな」と判断して向こうから諦められたり。

辛いですよね!違うの!英語少しはわかるの!今あなたがなんて言ったかわかんなかっただけなの!って叫びたくなりますよね。

なぜこのようなことが起こるのでしょうか。

まず、聞き取れなかったときに Pardon? Sorry? と言うのは間違えではないです。ネイティブも使う表現です。同じパターンとして、

Come again?

I beg your pardon?

Can you say that again?

excuse me?

What did you say?

なども使えます。※ただし、Excuse me? What did you say? は特に言い方によっては 「は?今なんて言った!?もう一回言ってみな!」とけんか腰に聞こえる危険もありますので、言い方には要注意です。

 

しかし、これらを何度も繰り返せば気まずいうえに、相手にとってみれば「この人英語わからないのなら何度言っても無駄では?」と思ってしまうのも仕方ありません。

ではどうすればいいのか。このような場合は相手の立場に立って考えてみましょう。つまり、外国人と日本語で話すときを想像してみるのです。

 

ケース① 会社にて外国人の部下と

あなた「○○さん、勤怠管理システムに入力しといてくださいね。」

外国人部下「はい?」

あなた「勤怠管理、入力してください」

外国人部下「はい?」

あなた「・・・勤怠ってわかる?」

外国人部下「もう少しゆっくり言ってください。」

あなた「・・・えっとー、勤怠って、出勤状況をー、入力してもらわないといけないんだけどー」

外国人部下「もう一度言ってください」

あなた「・・・。」(いや何回言ってもわかってないじゃん。というかこの人日本語全くできないの?困ったなー。)

 

では次のような会話だったらどうでしょう。

あなた「○○さん、勤怠管理システムに入力しといてくださいね。」

外国人部下「キンタイカン・・・とは何でしょうか?」

あなた「あー、勤怠っていうのはね、えっと・・・出勤時間とか、休みの日とかを記録しないといけないんだけど」

外国人部下「シュッキン時間・・・あ!タイムカードですか?」

あなた「そうそう、タイムカードみたいなものなんだけど、うちではカードじゃなくて管理ソフトを使ってるから。」

外国人部下「ソフト・・・。パソコンに入れますか?」

あなた「そう。やり方わからなかったら△△さんに聞いてね。」

外国人部下「はい。わかりました。」

こちらの場合はなんとか会話が成り立っていますね。前者の会話では、部下が日本語を少しはわかっているのか、全くわかっていないのかわからず、さらにはゆっくり言えと注文つけられたあげくさらに繰り返せと言われ、気まずくなること間違いなしです。

対して後者は、わからなかった言葉の意味を尋ねているので、相手も「少しは日本語がわかるんだな。難しい言葉がわからないみたいだから今後は簡単な言葉でしゃべってあげよう。」と配慮してくれるでしょう。

 

ケース② 友人が主催するパーティで知り合った外国人と

あなた「楽しいパーティですね。○○さんとはどういったお知り合いですか?」

外国人「ハイ?」

あなた (あ、日本語わからないんだ。自分も英語できないし、早めに退散しよう。)「あはは・・・。じゃあ、楽しんで-。」

 

はい。容赦ないです。笑 仕事と違ってどうしても話さないといけない相手ではないですからね。

では、次の会話ならどうでしょう。

あなた「楽しいパーティですね。○○さんとはどういったお知り合いですか?」

外国人「タノシイデスネ。すみません、○○さん・・・なんですか?」

あなた (あ、日本語少しわからないのね)「○○さんと、お友達ですか?」

外国人「トモダチです!あなたもトモダチですか?」

あなた「そう。会社の同僚だったんですよ。」

外国人「会社のトモダチですか。私はテニスのトモダチです。」

あなた「え!○○さんテニスなんてやってたんだ、知らなかった!」

外国人「はい。上手ですよ。今度あなたもイッショにしましょう。」

あなた「あはは。私は下手だからなー。」

 

どうでしょうか。片言ながらなかなかの盛り上がりをみせています。語彙はそんなに多くなくてもこれくらいのコミュニケーションをとることは可能なのです。

わからなかった部分があっても、わかった部分だけにでも返事をして、聞き取れた部分をリピートしているのが勝因です。これで相手にもどこがわからなかったのかが伝わります。

それでは長くなったので、英語での会話でどうすればよいのかを、その②でみていきましょう。

 

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