日本人は難しく考えすぎの練習不足

前回の記事で、日本人に英語が苦手な人が多いのは言語として日本語と英語の相違点が多いからなので、文部科学省のせいでも日本人の性格がシャイなせいでもないということを書きました。 

y-uki.hatenablog.com

 

日本人が英語を困らない程度まで習得するのに2200時間は学習することが必要だと書きましたが、それに対してどのように感じましたか?
『えー!!そんなに!?大変すぎる!私には無理!そこまで頑張る甲斐はないから諦めよう』と思いましたか?
勉強や練習は辛いものだと感じますか?
私はナマケモノなので、根性論とかは嫌いです。笑
実際、英語の勉強はそんなにかまえてやるものでもないと思います。
むしろ、勉強はやればやるほど楽になるものじゃないかなと思います。一つ新しいことを覚えれば、世の中からわからないことが一つ減ります。

しかし英語が苦手と言う人の多くに、何度も同じことを間違えたり、同じところがわからなくて困る、ということを繰り返す人がいます。
それ、一度しっかり覚えてしまったほうが楽なのにな、と思うのですが、あいまいなまま毎回困っています。
例えば、動詞の過去形を覚えていない人がいるとします(結構多いです)。それで、いざしゃべるときに間違っているとわかっていながらしょうがないから自信なさげに現在形で言います。本人はそれが間違っていることを十分わかっているからストレスを感じますよね。しかし、次に英語を話す際もさらに次の際もやっぱり過去形がわからずに苦しそうに仕方なく現在形でしゃべるのです。すっごく辛そうで大変そうだなーと思います。
この人が一度しっかり過去形を覚えてしまおう!と決めて音読して練習すれば、おそらく一週間もせずに完ぺきに覚えてしまえると思います。
しかし、あいまいなままごまかしごまかしでやっていると3年たっても5年たっても苦しい期間は続きます。練習して覚えてしまった方がよっぽど楽なのです。

運転免許をとるときには、教習所に通い26時間の学科教習を受け、最低でも34時間の技能教習で練習してから卒業検定を受けますよね。34時間の練習を重ねて検定を受けるのと、1,2時間しか練習せずに試験を受けるのでは、前者の方が断然楽だと思うのですが、なぜか英会話となると少ない練習しかしていないのに「できなかった。私は下手だ。」という人が多いのです。

そして英語=勉強と思っている人が多いですが、練習の方が大切です。反復練習です。
「とっさに英語がでてこないの」とか「発音が難しくて言えない言葉がある」という人に「どのくらい練習しているの?」と聞くと、え?練習?とぽかんとされることが多いです。知識さえあれば練習しなくても自然と口からでてくるべきである、と思っているようです。でも出てきません。なぜかというと、英語と日本語は根本的に発想が違うからです。

車の運転のように、一度からだに染みついてしまえば考えなくても体が勝手に動いてくれますが、そうなるまでに(からだに染みつくまで)しっかり練習しないといけないのです。そして英語(英会話)は、運転免許と違って、教習所で先生についてもらわなくても自分でいくらでも練習できます。例えば私は、literally という言葉の発音が苦手なのですが(これ、ネイティブでも苦手な人いるそうです。)、一人で家にいるときやお風呂の中でひたすらliterally, literally, と繰り返し練習し、なんとか言えるようになりました。また、Do you mind~?と聞かれたときに、『いいですよ』の意味で思わず Yes!と言ってしまいそうになるので、頭の中でDo you mind~? No. Do you mind~? No.と繰り返したりしました。

よく、英会話スクールに通っている人はレッスン中がその練習時間だと思っている人が多いですが、本当に効率的な学び方は、レッスンを本番(発表の場)だと思うことです。自分でしっかり練習してきて、レッスンで実践する、というのが一番効率がよく、高い授業料を払う価値がある学び方だと思います。そうでないとたった週に一度や二度の練習時間のために大金を払うことになってしまいもったいないです。

下の動画では、Chris Lonsdale という方が外国語の練習を正しくやっていれば顔が筋肉痛になるはずだ。とおっしゃっています。皆さんは、顔が痛くなるまで練習したことがありますか?(私はありません。笑)


How to learn any language in six months | Chris ...

 

Youtube で動画を作っていらっしゃるレネさんというこちらの男性は、大変日本語がお上手なのですが、彼がどのようにして日本語を習得したのかをこの動画でお話されています。


私はなぜフィンランド語を覚えられなかったのか - YouTube

・語学を習得できるかどうかは才能があるかないかではないこと
・単純にどれだけの時間をかけたかが大事
・日本語が好きだから楽しみながら勉強できた
ということですね。
この、楽しみながら勉強するというのは非常に大切です。特に私みたいなナマケモノは自分が楽しいことじゃないとやりたくありません。
今は簡単に世界中の情報にアクセスできる時代ですから、いくらでも自分の好きな分野の情報を英語で得ることができます。

自分の好きな分野で英語を学ぶ方法を次回の記事で書きたいと思います。