on foot より walk, by car より drive

中学校の授業で「徒歩で」は“on foot” 、「車で」は“by car” と習った記憶がある方は多いと思います。

I go to school on foot. や、

I go to work by car. のように使うと習いましたよね。

 

確かにこれらは正しい英語ですが、実際に英語圏の人がこのような表現を使っているのはあまり聞きません。

ではどのように言うかというと、

I walk to school.

I drive to work.

などが自然な英語に聞こえます。

 

「バスで行く」も by bus よりは take a bus を使って

I take a bus to school.

 

また、誰かが車で送ってくれる場合も drive を使って

My mother drives me to school.

のように言います。

 

“Do you want me to drive you to school?”   学校まで送ってあげようか?

“No, thanks. I'll walk.”  ううん、歩いていくから大丈夫!

 

という感じに使います。

walk to や drive to を使うことによって会話の中で go to ばかりを多用することも避けられ、さらに自然な英語になるという効果もあるので、ぜひ使ってみましょう!

 

 


May your choices reflect your hopes, not your fears.

May your choices reflect your hopes, not your fears.

                                                                                         - Nelson Mandela

 

 恐れや不安ではなく、希望による選択をしよう(意訳)

 

生涯を通してアパルトヘイト(人種隔離政策)と闘い、27年間も投獄されながらも屈せず、南アフリカ初の黒人大統領となったネルソン・マンデラの言葉です。

 

直訳すると

「あなたの選択が、恐怖心ではなく希望を反映したものでありますように」

となります。

 

may~は文頭にくると、“~でありますように” という意味になります。

reflect はこの場合は“反映する・映す”の意味で、光の反射や鏡に映ることもこのreflectを使って表現できます。 例) The mirror reflected her face.

 

大人になるとどうしてもリスク回避の選択をしてしまいがちですよね。

失敗したら嫌だからやらないでおこう→不安による選択

成功するかもしれないからやろう→希望による選択

 

私も気が付いたらここ数年は不安による選択が多くなってしまっていた気がします。

でも振り返ってみると、「やらない」という選択によって失うものも多いんですよね。特に時間や若さ...

 

子供の場合も、

自分に矛先が向くのが怖いからいじめる側に参加→不安による選択

自分が力になれるかもしれないから手を差し伸べる→希望による選択

などの選択に迫られることもありますね。

 

こうして考えてみると希望による選択をするのは勇気がいることですが、人生を不安に支配されないためにも、希望による選択を増やしていきたいですね。

 


artist と artiste / 歌手は“アーティスト”!?

日本では、歌手やバンドなどのミュージシャンを“アーティスト”と呼びますよね。
アーティストはおそらく artist をカタカナにしたものだと思われます。artist は芸術家の訳ですが、日本で「好きなアーティストは?」と聞かれたらほぼ100%好きなミュージシャンを聞かれているので、ここで画家や彫刻家を答えるのはナンセンスですよね。
また、同じ音楽家でもピアニストやバイオリニストなどの楽器奏者や、演歌歌手やオペラ歌手などもアーティストとは呼ばれず、それぞれピアニストとかオペラ歌手などと呼ばれていますね。
日本で“アーティスト”と呼ばれるのは若者に人気のあるロック系の歌手やバンド、ポップ系の歌手やグループなどやや芸能人よりのミュージシャンやダンサーのようです。

カタカナで“アーティスト”とネットで検索すると本来の意味であるはずの芸術家に関する情報はほとんど出てこずアート好きの私にとっては少し悲しいものもあります。

では英語圏ではどうでしょう。
英語圏では、芸術家は artist , そして歌手などのパフォーマーは artiste と使い分けられています。
こちらのページでは、artist は a person whose creative work shows sensitivity and imagination /創造的な作品によって感受性や想像性を表現する者、
artiste は a public performer (a dancer or singer)/パブリックパフォーマー(ダンサーや歌手)
と解説されています。
日本で言う“アーティスト”は後者の artiste の方ですね。
artist は最初の ar を、artiste は ti を強調して発音します。
Cambridge Dictionaries Online で両者の発音を聞いてみましょう。→ artist  artiste
📢📢マークをクリックで音声が再生されます。

artiste の方はカタカナにすると アーティースト に近いですね。

つまり、artist = 芸術家、 artiste = 歌手やダンサー(芸能人)と考えてよいでしょう。
しかし芸術性の高いミュージシャンなどは敬意をもってあえて artist と呼ばれることもあります。

単語を覚えるには自分で例文を作ろう!

単語やフレーズを覚えて使いこなすためのお勧めの方法をご紹介します。

発音の音声再生ができる辞書であれば何でも良いですが、今回はネット辞書のCambridge Dictionaries Onlineの英和辞書機能を使います。
検索欄の横をクリックしてEnglish-Japanese✓を選択すると英和辞書になるので、この状態で単語を検索します。

f:id:yukI:20150921235030j:plain

例えば expect という単語を調べるとします。

まず音声を聞いて発音を練習したら、最初の意味と例文を読みます。

f:id:yukI:20150922000844j:plain

to think that something will happen

~を予想する, 予期する
 
He didn’t expect to see me.

I expect that she’ll be very angry about this.


例文をしっかり読むことで使い方や意味をしっかり理解します。

“彼は私に会うことを予期していなかった。”
“彼女はこの件に関してとても怒ると思う。”

使い方を理解したら今度は音読練習をします。すらすら言えるようになったら次のステップです。
自分で expect を使った例文を作ってみます。何も思い浮かばなけらばまずは辞書の例文の単語の部分を変えるだけでも良いです。

I didn't expect to see her.

I expect that she'll be very happy about this.

慣れてきたら自分のことや実際の出来事を文章にできればより良いです。

例)I didn't expect to receive a call from her. 彼女から電話をもらうとは思わなかった。

実際にその単語を使う場面を想定してみると良いでしょう。記憶にも残りやすく、いざというときにスムーズに使えるようになります。

expect には他にも

 

be expecting someone/something

 to be waiting for someone or something to arrive

(人)が来るのを待っている, (物)が届くのを待っている 
We’ve been expecting you.
 


to think that someone should do a particular thing

~することを求める 
You will be expected to work some weekends.
 
be expecting

to be going to have a baby

(赤ん坊を)産む予定だ
I’m expecting my first baby in May.
 
I expect (that)… mainly UK 

used to show that you think that something is true

~だろうと思う
“Will you be coming to the party?” “I expect so.”

 

などの用法がありますのでこれらも同じ作業を繰り返します。
大変な作業に思えますが、「expect 予期する、expect 予期する、expect 予期する…」と意味だけ暗記しようとするよりも結果的には早く覚えられて使いこなせるようになると思います。スクールなどに通っている人や英語圏の友達がいる人は、作った例文をチェックしてもらうと良いですね。

 

3種類の『恥ずかしい』

日本語の『恥ずかしい』に該当する英語は、3種類の場面によって使い分けられます。

まず、カタカナのシャイと同じ、「人見知りで知らない人と話すのは恥ずかしい」とか「恥ずかしくて好きな人を誘えない」“恥ずかしい”は、shy です。
I'm too shy to ask her out. 恥ずかしくてあの子をデートに誘えないよ。
My son is shy at school. うちの息子は学校で人見知りなの。
といった感じで使います。


次に、「人前で思いっきり転んじゃったよ!恥ずかしい!」とか、「歯医者に行きたいけど、虫歯が多すぎて恥ずかしい」という場合の、きまりの悪い・ばつの悪い“恥ずかしい”は、embarrassed です。
embarrasse は“恥ずかしい思いをさせる”という意味の他動詞なので、
You embarrassed me! あなた、私に恥をかかせたわね! 
といった風に主語を恥ずかしい思いをさせた人においたり、
日本語のように“自分が恥ずかしかった”と主語を恥ずかしかった本人に置きたい場合は受動態 be embarrassed にして
I was embarrassed. 私は恥ずかしかった。 という風にも言えます。
恥ずかしい物事を主語にして
That was embarrassing. あれは恥ずかしかった。 と言うこともできます。

 

そして、「あんな下劣なことするなんて恥ずかしい人ね」とか、「こんな失態をおかすなんて国際的な恥だ」というような不名誉・恥の“恥ずかしい”は、

shame ・ashamed です。
He's ashamed of what he did in the past. 彼は自分が過去にしたことを恥じている。 とか、
Shame on you! 恥を知れ! 
などと言う風に使われます。 


ところで、英語が苦手であることは全く恥ずかしいことではないと思います。
これまで色んな方に英語を教えてきて、「こんなこともわからなくて恥ずかしいんですが・・・」とか、「こんな基本的なことを聞いてすみません。」とおっしゃる方がいますが、全く恥ずかしくないです。「え?そんなことも知らないの?」なんて思ったことありません。
まず、過去記事に書いた通り、日本人が英語が苦手なのは当然なことなので恥ずかしくないし、また、人には得意・不得意があるので「中学生レベルのことがわからない」のも恥ずかしいことではありません。
私は運動が苦手だったり、料理を作るのが面倒だったりしますが、かといってそれらができる人よりも自分が劣っているとか恥ずかしいとは思いません。
それよりも恥ずかしいのは、卑屈になったり、できないのを恥ずかしいと思うあまり自己防衛が過ぎて攻撃にまで転じてしまっている人です。
「自分は論理的な人間だからこんな論理的じゃない言語は理解できない!」(そんなわけありません)とか言ってしまう人ですね・・・。
どんな質問でもOK!「他動詞って何?」「受動態って何?」「これってどう読むの?」わからないことは爽やかにどんどん聞きましょう(^^)/

 

 

 

何事もほどほどに

Everything in moderation.

in moderation は程よく・適度に・控え目に という意味です。
体に良い食べ物もそればかり食べればバランスが崩れるし、仕事も勉強も頑張りすぎないのが一番長続きしますよね。

Moderation in all things. という言い方もします。
ここで、all things には複数形の s がついているのに everything にはついていないことに気が付いた方は鋭いです。
every も all もどちらも“全て”という意味ですが、every の方は、それぞれ・ひとつひとつ全てという、個々を表す言葉なので複数形になりません。
everyone や everyday などもそうですね。everyones や everydays とはなりません。

 

準備をしないことによって、失敗する準備をしているのだ。

By failing to prepare, you are preparing to fail.

                                                Benjamin Franklin

 

勤勉で計画的だったとして知られるベンジャミン・フランクリンの言葉です。
無計画の勢いで上手くいくこともありますが、プレゼンや仕事の面接など、大切な日には自信を持てるようしっかり準備と練習をしておいた方が良いですね。